石破 茂 です。
お盆休みも終わり、世の中が平常に復しつつあります。
国会が閉じているとはいえ、円高、株安、猛暑による熱中症死者の激増に対して政府からほとんどメッセージらしきものが発せられないのは一体どうしたわけでしょう。
熱中症による死者は東京都だけで既に100人を超えており、これはもう災害以外の何物でもないにもかかわらず、政府が対策本部を設けたという話を寡聞にして聞きません。
対策マニュアルを作成するとか、被害者の特に多い独居の高齢者に対して見回りを強化すべく自治体に指示するとか、非常事態的な宣言を発令するとか、それぞれの効き目はともかくとして、やり方はいくらでもありそうなものですが、「どうせ秋になれば収まる。それよりは代表選挙だ!」ということなのでしょうか。
民主党の各グループがあちこちで「研修会」なる催しを開き、互いを牽制し合っているようですが、誰もが鳩山前総理のように軽井沢に別荘を持ち、避暑に行けるわけでもないでしょうに、どうにも危機管理のマインドが決定的に欠けているように思えてなりません。
昨日の鳩山氏別荘でのパーティに小沢氏も出席し、「鳩山!小沢!気合いだ!気合いだ!」コールが沸き起こった光景を見て、この人たちには何の反省もないのだな、と思わざるを得ませんでした。
あの鳩山氏が、辞任から二か月余りしか経っていないのに平気で人前に出て「国民の皆様のお暮らしが・・・」などと心にもないことを言い、それに集う輩が大勢いること自体信じられない。
小沢・鳩山連合でもなんでも心ゆくまでやればよい、と思います。それは日本の終わりであり、何としても粉砕しなくてはなりません。
菅総理が四幕僚長と初めての会合を持ち、新聞によれば「石破の提言を受け入れ、野党に一定の配慮を見せた」ことになっています。
こんな会合は実にあたりまえのことで、野党に一定の配慮とかそういう性質の問題ではありません。定期的に開くべきですし、総理は常に制服組の意見を真摯に聞くマインドを持つべきです。
そもそも防衛局長、事務次官、大臣の了承がなければ制服トップが総理に会うこともできないこと自体がおかしい。それでは伝達が遅くなるし、生の情報が伝わりません。「軍の暴走」が不安なのであれば彼らも同席し、見解が異なるのであればそれを述べればいいだけの話です。
それにしても、総理が「昨日勉強してみて、防衛大臣は自衛官ではないこと、内閣総理大臣は自衛隊の最高指揮官であることが法で定められていることを知った」と発言したというのは、会合後折木統合幕僚長がコメントしていたように「単なる冗談」であったと信じたいものです。もしそうでないとしたら!!!・・・絶句するしかありません。
それでもきちんと会っただけ、鳩山前総理よりは遥かにマシで、誠実だと評価します。
願わくは、夏休みに猪瀬直樹氏の「昭和十六年夏の敗戦」を読んでくれていますように・・・
自民党としての経済対策を早急に取りまとめ、発表すべく現在作業中です。
政府が検討している予備費の活用もそれなりに意味のないことではありませんが、内容を見なければ何とも言いようがありません。しかし、日本政府として日本経済をどのような方向に改めるのか、その明確なメッセージが伝わらない限り、結局弥縫策に終わってしまうのではないでしょうか。
菅総理は、「法人税は大幅に引き下げる、消費税はアップさせるが、医療・介護目的へ効果的に使用し、安心感を醸成し、個人消費の拡大を図る、経済の緊急事態に鑑み乗数効果に乏しいばら撒き政策は凍結する、小沢氏の影響力は徹底して排除する、普天間基地の辺野古への移設は責任を持って断行する、国会議員の定数削減は必ず実現し、それを可能にする選挙制度の見直しを併せて行う」等を掲げて代表選を堂々と戦うべきなのです。そうであれば、必ず勝機は訪れる。
野党の私が言うのもおかしいのですが、本当に天にも祈るような気持ちです。